ご挨拶
代表理事 冨田めぐみ
この30年間、アートを通じてたくさんのご家族と「親子の化学反応」を経験しました。
それは大人が子どもを “ひとりの人” として実感したとき起こります。
「子どもの持っている世界、感じている世界を知り、関わり方が変わった」
「この子が生まれたこと出会えたことに、心から幸せだと思える」
ご家族の心を熱くしてきた子どもと大人の関係のダイナミズムについて、
これから子育てするご家族へ、恩送りのように伝えることが私のミッションです。
アートの場では、子どもを “ひとりの人”として実感する機会が生まれやすいと思います。
子どもも大人も、
自分を見つめ、他者の感じ方を知り、心の不思議を思う。
今の社会を知り、今を形成した歴史を知り、これからの時代をよりよくしていく知恵と勇気を身につける。
そして、私たちは “ひとりの人”であると同時に、
同時代を生きる世界中の人、さらに過去から未来までのたくさんの人と、つながっていると感じる。
アートって本当にいろいろなことを感じさせてくれます。
美とは何か。捉え方は人それぞれですが、
赤ちゃんから大人まで、お互い感じたことを語り合うことから始めませんか?
そこから広がる豊かな世界へ・・・
「赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会」、どうぞよろしくお願いいたします。
プロフィール
女子美術大学付属幼稚園で楽しい幼少期をすごし、姫路市、茅ヶ崎市の小中高校で学ぶ。1992年東京女子大学文理学部心理学科卒。(株)ハート&カラー勤務のち独立。子どもからお年寄りまで幅広い層のワークショップに携わる。
2003年「心でみる、きく、はなす」をキャッチフレーズに「アートケア」というコンセプト(造語)で家族ワークショップを開始。2007年、市民団体「アートケアひろば」設立。2014年NPO法人「赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会」設立。
●主なワークショップ、子育て講座
2003年〜:「アートケアひろば」「赤ちゃんアート」
0歳〜小学6年生まで経年参加できるワークショップ。
月100組〜多い年で200組のご家族が参加。子育て相談を兼ねている。
2005年〜:茅ヶ崎市「2歳児子育て教室」講師
(2008年〜「アートケアひろば」と茅ヶ崎市による協働委託運営。2017年3月終了)
2009年〜:平塚市美術館主催「赤ちゃんアート」「キッズアート」
2016年〜:茅ヶ崎市との協働推進事業「美術みるっこプログラム」保育園幼稚園への鑑賞出張講座。
(2018年〜2020年度まで委託、2020年度より協定にて運営)
●鑑賞会 開催美術館、人数等はこちら
2012年〜:「0歳からの家族鑑賞会」
茅ヶ崎市美術館、平塚市美術館、東京都現代美術館、小林古径記念美術館など。
「乳幼児が主体となって鑑賞、その様子から子育てのヒントを解説する」スタイルが画期的との
ことで、ご見学多数。
2013年〜:平塚市美術館「保育園児鑑賞ツアー」新型コロナの影響で休止中
●展覧会企画
2015年 :平塚市美術館「赤ちゃんたちのセレクション展」
2022年 :平塚市美術館「こどもたちのセレクション展」
乳幼児と鑑賞について行った調査・研究をもとに、展覧会を企画・構成。
●執筆協力
2016年 :平成27年度文化庁「地域の各となる美術館・博物館支援事業」ベルナール・ビュフェ美術館制作の冊子「こどもとたのしむ美術館」執筆。
2016〜17年:「みるっこGOGO美術館」(茅ヶ崎市委託)作成。
2017年〜:文化庁支援事業 練馬におけるキッズフレンドリーミュージアム事業「子どもと楽しむ美術鑑賞ガイド」執筆。
●育成事業
2013年〜:「赤ちゃんアート実施講座」「未就園児ワーク実施講座」
ワークショップ10年分の経年記録をまとめ、講座化。足利市立美術館と地域市民による協働の橋渡
しをする。
2015年〜:「乳幼児鑑賞サポーター講習会」
その他、神奈川県民自治連 保育士研修会、実習生受け入れ(上越教育大学、金城大学短期大学部)、ゲスト講義(武蔵野美術大学、学習院大学)、学芸員・教員研修会など。
●「神奈川チャリティアクション・キャンペーン」(かなチャリ)のインタビュー記事に詳しく書いてくださっています。記事はこちら(外部リンク)